転職エージェントよりもハローワークの相談員の人による差がある理由

非営利だから

就職・転職エージェントであれば、人材紹介が成立して報酬が得られますが、ハローワークはそういった仕組みではありません。

 

税金で運営されているので、その辺の欲というものがありません。

 

当たり障りのないことを言って、終わってしまうということもあります。

 

そのため、職業相談員は求職者を転職・就職へ導く力があるとは限りません。

 

また、職業相談員自身が応募者への書類添削や面接指導といったトレーニングが不十分である場合もあります。

 

ただし、ハローワークでは履歴書・職務経歴書の添削や模擬面接のセミナーを開催していることがあるので、そちらで代用するのがベターでしょう。

 

もしくは、個人でやっている有料のキャリアコンサルティング、無料の転職エージェントなどの転職のプロを利用して履歴書・職務経歴書の添削・面接指導をしてもらうというのもありです。

 

正規職員が減っているから

先述の通り、職業相談員に求職者を転職・就職へ導く力があるとは限らないと書きました。

 

その原因を探っていくと、職業相談員自体が1年間の臨時職員や嘱託職員であるからではないかということに突き当たりました。

 

継続して何年も雇われている人ではないため、ノウハウが蓄積されていない、引継ぎができていない、もしくは辞めることが分かっているため、教育自体がされていないということもありえます。

 

中には転職エージェントや企業の人事部などに勤めていたことのある人もいるかもしれないので、そういう人に当たればラッキーですが、もし、上記のような状況であれば、職業相談員に履歴書・職務経歴書の書き方の相談や面接の指導を期待するのは難しいのかもしれません。

 

職業相談員としてもやらなくてはいけないこと、覚えることなどがたくさんあると思いますので、そこまで気が回らないのかもしれませんが、期待してハローワークに相談しにいくと、思ったような答えが返ってこなくて、ガッカリすることもあるかもしれません。

 

やはり、転職エージェントや有料の転職アドバイザーも並行して利用しながら、ハローワークの求人に応募するという形を取るべきでしょう。

 

対応する人数が多いから

ハローワークには年間1200万件もの求人があると言われています。そして求職申込する人もたくさんいます。

 

対応する職業相談員の数は決まっているので、求職者の数が多ければ多いほど、応対の仕方も雑になりがちです。

 

民間の転職エージェントのように1〜2時間の時間を取ってきめ細やかにカウンセリングをして、応募書類の添削をして、模擬面接をするといったことはできません。せいぜい軽くアドバイスするくらいです。

 

このような事情があるため、ハローワークの職業相談員に転職サポートの質を求めることは酷であり、期待し過ぎてはいけません。

 

ハローワークで開催されている就職セミナーを利用するか、前の2つの理由にあるように、民間の転職エージェントに無料で相談するか、有料の個人の転職エージェントに相談するかしましょう。

まとめ

転職エージェントとハローワークの相談員の質の差がある理由は次の3つです。

 

  • 非営利だから
  • 正規職員が減っているから
  • 対応する人数が多いから

 

この質の差は求職者の側からはどうにもすることができません。対処法としては、こうしたハローワーク職業相談員の質の差があることを認識した上で、転職エージェントや有料の転職アドバイザーも並行して利用して転職・就職活動をしましょう。

 

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